いつも鞄に入れて持ち歩いているもの。
たまにブックカバーがかけられたりする。
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今日ばっかりは向き合わねばなあと思った。
ひよこたちをわらわら召喚して、ぞろぞろ引き連れて向かう放課後。
ひよこたちをわらわら召喚して、ぞろぞろ引き連れて向かう放課後。
陸家代々之墓、と彫られた小さくも大きくもないお墓。
お父さんとお母さんがゆっくり眠っている場所。
時間をかけて掃除をして、持ってきたお花と線香とお弁当をお供えして。
自分とひよこたちもお弁当を広げて。
「私、17歳になったよ」
「お料理もなんとかましになってきたんだ」
「学校は凄く楽しいよ」
「ところでうちの家系は遺伝子に鳥のDNAが混じってるの?」
カラーコンタクトを外した黒い瞳でお墓を見つめながらの夕食タイム。
発光できる子たちが柔らかく辺りを照らす。
今夜はずっと、朝まで一緒。
「オイあそこ墓地だろ?」
「何だよ何かみつけたのかよ」
「……光ってねえ?」
ちょっとした恐怖体験をさせてしまったのにはまったく気づかないまま夜は更ける。
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