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(ひどく捏造気味なのでこのこはこういうことしないよ、とかあったら教えてくれると嬉しいんだよ)
9/3、お昼あたりをちょっと追加ー。
昼間は殺人的な日差しもやや和らぎ心地よい風が舞い込む夕方の室内。
8月もあと僅かだというのに元気に鳴くセミの声にも大分慣れ、心乱されることもなくうとうとするわたしの傍でぐったりしているのは主である雛子だ。
薄目を開けて先程まで雛子が向かっていた机を見やれば沢山のプリント類が積まれている。右と左に一山ずつ。
真ん中は書きかけが一枚。
要するに、夏休みの宿題中なのだ。我がひよっこ主は。
もう何年も見てきたから大体のことは把握しているとはいえ、ここまで溜め込むことは今までなかったし、そもそも昨日まではあんなものなかったのでわたしは首を傾げる。
「何であんなことになったの?」
「あのねぇー…」
「うん」
「昨日の夜ガッコの校庭に忍び込んで花火しに行ったでしょ?」
なんとなく読めた気がした。
「それで?」
「さあやろう、とした瞬間に先生に見つかって、結局なにもできずに逃げたじゃない。でも今日花火組全員呼び出されて」
「あ、朝出かけたのは」
「うん、それ……で、反省文とペナルティ課題が」
「……それもひと夏の思い出」
「こんなの嫌だもん……」
「でも、逃げるときちょっとわくわくしてなかった?」
「正直楽しかった」
「なら頑張らなきゃ」
わあん、と口で言いながら涙を拭うふりをする様子にわたしは小さく溜息を吐いた。
溜息だめだよ幸せが逃げるよーなどと言ってる主の方がよっぽど幸せじゃなさそうなので少し元気づけてあげようと彼女の顔を見上げる。
「じゃあさ」
「ん?」
「今日は夜まで頑張ろう?それで、昨日できなかった分わたしたちと庭で一緒に花火をしよう」
「……うん!」
励まそうとしたのが伝わったみたいで、ようやく雛子の表情が笑顔になる。
何だかんだでわたしは甘いのだ。雛子が嬉しければわたしも嬉しい。
勿論、やるべきことはやらねばならないのでやらせない選択肢は存在しない。
やるぞー、なんて言いながら机に向かい直す背中をしばらく眺めてから、わたしは窓枠を蹴って暑さの残る街へと飛び出す。
雛子の友達のところへと向かう主想いなわたしに、風はとても優しくて。暑いのは得意じゃないけれど夏も悪くないな、と思った。
「ぴよぴぴ!」
「……ごめん、わからない」
そういえばわたし喋れないんだった。
似たもの同士の雛子とひかりさんでした。
寝てなきゃいけない時ほど何かしたくなるあまのじゃくです。
勉強しなきゃいけない時ほど掃除したくなるようなそういう。
きっと向こうも空から見てる。
そんな日の、お昼頃の話。
大分捏造がひどいことに……(正座)
「……?」
「?じゃねーよ?じゃ。クラスメイトの名前も忘れたかオメー」
「ううん、今席についてる私の机に堂々と座ってる君は色々インパクト強すぎて忘れられるはずもないんだけど」
「ハッハ光栄。……じゃあなんださっきのクエスチョンマーク浮かべたツラは」
「くがひかり?」
「オメーの名前だろがよ」
「いや違うんだよ!?」
「ひよこ使いのひかりだろォ?1Aん時呼ばれてんの見かけてたぜ」
「ひかりはひよこの名前!」
「あ?」
「私はくがひよこ!」
「……あ?」
(説明に数分)
「名前っつか人生賭けたギャグか!!」
「違うんだよ!!そんな笑わなくても!?」
「ギャグじゃなきゃなんだっつんだよ!ひよこて!新手のいじめか!」
「それ以上言ったらつついて燃す……!」
「もずがなんだって?」
「今宵ちゃん反応早いうえに違う!?」
二年でクラスメイトになった木端微塵子ちゃんとの会話。
お前に言われたくないよとは言えない陸でした。
雛子とひかりだと明らかにひかり、の方が名前としてまともだなあと思ってつい。
みじんこは当然のようにフィクションです。ありません!
勝手にブラックなあの子も。
最近ひとさまのに便乗してばかりだなあとか……
「雪だ……!」
「雪だな」
「ぴよぴー」
真っ白く染まる森を見て歓声をあげる私もとい僕。
ほら雪だよー、と隣を歩く少年のポーチから頭を出しているルーに言葉を向ければ元気の良い返事が返ってきた。
晴れた空に雪がキラキラと光っている。踏みしめればさくさくと音がする。
しかしこの白さはあの子を思い出すなあ、とちょっとトリップしていたら軽く額を小突かれて現実に強制送還。
額を押さえながら見上げれば、見事なしかめっ面とご対面。
あ。怒られる?
「見とれてる場合じゃねえだろ。つうかビルお前、何でそんな厚着……」
「寒いのは苦手だからですサー!」
「鳥だけに鳥はdげふん、そうじゃなくて何でそんな準備万端なのかを聞いてるんだっつの!」
「備えあれば憂いなし?」
「言えよ……!」
全く、とぶつぶつ言いながら顔をしかめ腕をさすっている少年、タスク。
日に焼けて赤茶けた髪と落ち着いた黒い目、まだ成長途中とは言え僕から見れば大きい体。
基本的に荒っぽいのは環境のせいなのかなー。でも何だかんだでとても面倒見が良いのはここ数日でよくわかった。
改めて彼を見やれば海の男?らしい格好。端敵に言えば軽装。
……うん、寒そうだ。
だけど、セティちゃんから貰った装備を持ってきたのがこんなに早く役に立つとは僕自身思ってなかったんだ。
それもその筈。この辺りにだけ雪が降っているのだ。不自然なほど局地的に。
そういえばそんな地域があると聞いたことはあったけど、まさかこんなに近くの話だったなんて。
ずうっと遠くのお話のように聞いていたのに。
さておき、タスクが寒さでまっしろくなってしまう前に笛を吹けば、ルーがやんわりと光りながら発熱を始める。
「うん?……ぉー、あったけ。サンキュなルー」
「ぴよ!」
「あんまり温度調節得意じゃないから熱すぎたら言って……っていうか僕は!?」
「身を挺してるのはルーだろ?」
「上着貸したげようか?」
「着れねえよ」
それもそうか。
=======
だんだんと進むにつれて雪が深くなっていく。
これ以上酷くなれば歩いていく事もままならないだろうし、晴れているとは言え冷え込みは激しくなっていく。
引き返すべきじゃないか、という空気になってきたところで周囲を確認すれば、見えたのは煙。
その方角へ歩いてゆけば小さな集落が見えた。
「……もしかして!目的地、かも」
「ま、この辺りに他の村はありそうにねえしな」
隠れ里レヴィアン。
そこに不思議な力を持つ何か、がいるという言い伝えがあると聞いて、目的地の一つに定めた場所。
まさかこんなに雪深い中にあるとは思いもしなかったけれど……
とにかく、話を聞きたい。
「あんまり逸ンなよ?ただでさえ警戒されかねない話を振るわけだしな」
「おーけー了解。それとなーく、だね」
できんのかこいつ……とでも言いたげな視線を受けつつもそう頷いたところで、子供たちのはしゃぐような声が聞こえてきた。
……歓声の中に悪魔だとか聞こえる気がするんだけど気のせいだろうか。
まあでも子供のときって天使だとか悪魔だとか、良いものと悪いものを表現する時によく言う気がする。
後は、強い悪役に憧れるとか。
実際子供たちを良く見ていると、悪魔様と呼ばれたゴーグルの男の子が指示を出し他の子供たちが一斉に雪玉を投げる、という図式みたい
だ。雪合戦と戦争ごっこが混じったような感じかな?
子供たちは元気でいいねえとタスクに視線を向けたら妙に厳しい顔だったのでそれ以上の句が告げずに口を噤み。
どうしたのだろうと肩を叩こうとしたそのとき。
「見かけない顔ねえ。どうしたの、迷い込んだ?」
突然かけられた声に手を引っ込めながら其方を向けば、優しそうなお婆さんが両腕に毛皮を抱えてこちらを見ていた。
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ついに我慢しきれなくなってやってしまいました。
元ネタは迷宮皇女様ことゆすらさまこと峰中さんの背後様若葉さんのおうちです。
勝手に色々参考やら引用やらさせていただいてます問題あれば拳で御一報くださいませ。
色々書き換えるかも。
【名前】トリス・オルブライト(Tris・Albright) / 陸雛子
【所属】ミナス村(青春民主主義国からセントラルストリートへゆく道の脇にある森を進んでいくとひっそりある村)
【経歴】
村で元気一杯に育った黄色髪に銀目の少女。いつも一羽のひよこを連れ、ルーと呼んでいる。
とある理由により村人以外にはビル(Bill)と名乗る。
15の誕生日に両親から「外の世界を見ておいで」と言われ、青春民主主義国の外れの小屋で一人暮らしをはじめる。
やたらと鳥があつまってくるので鳥屋敷と近隣の住民から言われているようないないような。
週に何日かセントラルストリートで働きながらせっせと小さな畑を耕す日々。
翼を持ったましろい少女と出会い、紆余曲折ありながらも親交を深めたり。
だがある日。久しぶりに村に帰った日という最悪のタイミングで密売商人が村を襲った。
目当ては「発光するひよこ」。村全体で立ち向かうものの相手は商人の雇った傭兵。
敵うはずもなく奪われてしまう。
「父さんたちが必ず連れ戻すから、お前はここで待っていなさい」
そうして傷だらけの身体をひきずっていった両親の背中を見送って、一年。
村を訪れたのは、両親ではなく――
「……あんたが親鳥か。成程そっくりだもんな」
「私は 鳥じゃ ないもん!!!」
「ひよこの親が人間だとかあるわけねえよ。 ファンタジーや漫画じゃあるまいし」
「いやだから話を聞いて!? ……ひよこ?」
ルーをつれてやってきた海賊でした。
【名前】カーズ・B・レイク(Cars・B・Lake) / 木端微塵
【所属】集落「夜刀神」/ 「解体屋」
【経歴】
元いた村で能力の暴走により御神体を粉々にしてしまい追放された赤髪黒目の流れ者。
ふらりと寄った夜刀神の空気がどことなく肌に馴染むような気がしてそのまま居つく。
その能力を生かして邪魔な岩だのを砕いたりするのを生業にするもそれだけで生きていけるはずもなく。
解体屋という名前に反して大工のようなものをして暮らす日々。寧ろ其方が主。
木工細工の楽しさにちょっと目覚めつつ、殴ったり殴られたりの生活を楽しんでいるようだ。
ただし触られると死ぬ。
ライラ聖王国で武器商を営む紳士風の男がやってくると途端に生き生きしだすらしい。
「来たなデコ眼鏡ェェェ!!」
「たまにはテメーから来いよチキン野郎ォォォ!!」
「ブッ殺すッッ!!!」
赤い髪の毛が鶏冠のようだと評判である。